徒然の書

思い付くままを徒然に

2015-01-01から1年間の記事一覧

鏡餅の思い出

昨日干し柿を買ってきた。 お正月の酒のつまみにとてもよく似合う。 だけれどこの頃は昔の様な串柿と言う物は滅多に御目にかからない。 子供の頃、お正月になると床の間に大きなな鏡餅を飾り、正月にふさわしい掛け軸に飾り直すのを眺めるのがとても好きだ…

写真における縦横比:アスペクト比

若い頃は、アルミバッグに中判カメラと交換レンズ4,5本を入れて10k以上のものを平気で背負っていたが、もうこの頃はボディー二台にレンズ三本入れるともうダメ・・・・・ 軽いものをと思って、ミラーレスを買い込んだのだが、このカメラはアスペクト比…

大道廃れて仁義あり~

大道廃れて仁義~ ~国家昏乱、有貞臣 賢帝といわれた隋の文帝が初めて導入したは、科挙と言われる官僚へ登用するための手続。 古い時代は貴族たちが世襲で高位を独占する時代が続いた。 家柄ではなく公平な試験によって、個人の才能ある者をを官吏に登用す…

忠臣蔵ってなに

元禄文化が爛熟したあの犬公方綱吉の頃に起こったのが我が国では、だれ知らぬ者のない赤穂の浅野内匠頭の殿中刃傷と吉良邸討ち入り・・・・ 江戸の町が引っ繰り返るり返るような喧噪であったろう。 武士道の根幹は忠義だと言われるが、忠義って何なんだって…

壬申の乱 その弐

この様な簒奪が起こるたびに、書き換えているとすると、正当な史書などと言う物は後世に伝えられるはずもない。 この壬申の乱の纏まった記述は日本書紀巻第二十八の壬申記を基にされたものがほとんどであるが、初期の中でもこの項目だけが異常に詳細に書かれ…

壬申の乱を考える

今更、壬申の乱でもないのだが、この乱を起こした大海人と言う男、後に天武と名を変えて、己のやった権力の簒奪が正当であったことを書き残すために、それまでの記録を改ざんし、新たな書を書残すように太安万侶に詔を発して献上せよと云った。 その結果で…

PCの寿命

PCのメインテナンス 今使っているもは通算六代目、 今までのPCは3~4年の間で奇妙に符合したように、使用不能になる。 リカバリーで処理できない、ハードの致命的故障では諦めるしかない。 PCって割高だな~って思う。 修理に出すと5~6万はかかるという。 …

ギリシャ神話と星座

今我が国の都会と言われるところで、夜空を見上げても、見えるのは恐らく月だけ。 運が良ければ宵の明星に出合うかもしれない。 明けの明星を見たくてもその頃は白河夜船であろう。 子供の頃、夕涼みがてらに屋根に茣蓙を引いて寝転んで、夜遅くまで満天の…

旧約聖書 出エジプト その弐

旧約聖書が書き始められたのは、おそらく前八世紀以降。 それまでは口伝で伝わっていたのだろう。 聖書に書かれた数字なども単なる記述者には恐らく何も分かっていなかった。それでも曲がりなりにも、数字が記載されてはいるが、史実としての史料があったわ…

旧約聖書 出エジプト

思いついたこと、考えたことを、ランダムに書き綴っていったので、話が様々な処へ飛んでいる。 何も、古代史を語ろうというのではない。 読んでいて疑問に思ったことを折にふれて書き綴ったものを、そのまま載せただけのものに過ぎない。 聖書を読んだこと…

メソポタミア文明 その参 大河の賜物

先にも書いたように、大洪水の伝承は世界各所で見ることが出来る。 その神々の勝手な理屈によって、人間共は右往左往するのだが、洪水自体は世界の各所で起こっていたのでしょう。 定期的に起こる洪水は、メソポタミアの両河やエジプトのナイルの様に人間に…

メソポタミア文明その弐 シュメール文明

だがしかし、モーゼ五書とは言っても、モーゼにバビロニア文明に伝えられた、大洪水をパクッてものを書けるほどの頭があったとはとても思えない。 ずう~っと後年になって、旧約が書かれる頃、シュメールやバビロニアの楔形文字を研究していたものの手になっ…

メソポタミア文明

世界最古の文明と言われるメソポタミア文明はチグリス・ユーフラテス河に挟まれたオリエント世界で展開された。 この両河にはさまれた河口付近に住んでいた古代民族のシュメール人によって作り上げられた文明と言える。 多くの遺跡や多くの発掘品などによっ…

トロイア戦争

つい最近、トロイと題する映画を見た。 トロイとギリシャの戦いの映画は過去沢山製作されているのだろうが、神話の解釈とか映画的面白さを出すために様々な工夫が凝らされるのだが、イリアスとは随分と違うところもある。 トロイア戦争については、ホメロス…

魏志倭人伝で思う事~その参 終章~

現代の史学者などは記紀は嘘ばかりではないとは言っているがそれは当たり前のことで、編纂事業に携わった者や天皇家にとって、不都合でない、どうでもいいことは、無理に虚偽を書く必要も無いのだから、その様な部分については偽りを書く必要も無いであろう…

様々な創生神話

数千年前の世の創世について書かれたものは、旧約聖書以外殆ど史料と言うほどのものはない。 この旧約聖書にしても同時代的に書かれたものではなく、何千年も後になって書かれた創作物に過ぎない。 世に様々な創世神話があるが、それぞれに趣向を凝らした面…

魏志倭人伝で思う事 その弐

珍寿の記述は単なる資料による記述でしかなかっただろうから、所要日数などは単なる目安でしかなかろう。 全く新たな史料が現れるか、考古学的な事実によって,確実に証明できるのでなければ、異説、通説などといったところで、子供の喧嘩と全く変わりはな…

日本の伝説

遠野物語で夙に有名な柳田國男がその著書日本の伝説の中で、日本は伝説の驚くほど多い国であると言っている。 色々伝説めいたものは小さなころより聞いてはいるがそれほど多いとは思ってはいなかった。 以前はそれをよく覚えていて話して聞かせるものも、何…

魏志倭人伝で思う事 ~その壱~

我が国の記紀は勿論の事、中国の史書と言われるものでも、偏向が至る所に現れて、その虚実をどの様に見極めればよいのか判断は難しい。 陳寿が書いたと言われる、魏書、蜀書、呉書、の三国志、陳寿が一から書き記したものではない。 それぞれの先行する史書…

電力使用量の算出方法の魔術

最近東京電力が電力使用量に関して算定の方法を変更した。 問い合わせてみると使用量のKWH以下、即ち小数点以下は四捨五入するという。 従来の方法で、何の支障もないのだが、このメータの読み取り方で使用数量にKWH以下つまり小数点以下に四捨五入を…

旧約聖書の物語 つづき

前回よりの続き・・・ 紀元前九百年代には、ダビデは両王国の中心に位置するエルサレムを拠点にペリシテ人らを退け、統一したイスラエル王国を築いた。 ダビデがイスラエルの王になるまでの話は、古代の出来の悪い物語サムエル記に書かれている。 我が国の古…

旧約聖書の物語

出所の確かでない史料や口述による史料などから編纂された古代の記録は、あらたな史料をが発見されるか、考古学などで補われた資料によって検証されたもの以外は凡そ信頼できる史実としたは通用しない。 とは言っても、イスラエルについては考古学的にも古…

米の異常

先日贈答用のコメのセットを頂戴した。 コシヒカリの詰め合わせだと書かれている。 何気なく外装を取り除いてみると透明なビニール袋に入って中身が見える。 表示を見ると各地産のコシヒカリが表示されていた。 コシヒカリは何処で採れてもうまいという先入…

プランの航海~ケルトの古伝承~

インド・ヨロッパ語族共通の古代神話は独自に発達しながら進化した。 ケルト人の幻想的な神話は地中海民族の合理的な神話とは共通点を見出すことは出来ない特異性を持っている。 ギリシャ人の神話を特徴づけているのは神々の社会は階層化されており、ゼウス…

遠野における民話や民間伝承の物語

民話や民間伝承の形で残った物語もある。 柳田國男が遠野の話を聞いたのは明治の末の頃。 この遠野の民間伝承が何時の頃からの話なのかは記されていない。 この話の当時もこのような事が、依然として続いていたのかどうかも分からない。 当時はまだ遠野は隔…

ケルトの人々と神話と伝説

ヨーロッパ大陸の最西端、ブルタニュー半島の突端シザン岬と呼ばれるところ、抉り取られた様な高い断崖に囲まれた湾があった。 この湾は昔、死者の海と呼ばれ、この土地に古い昔から伝わる伝説があった。 海水の侵入に備えて、高い城壁を巡らしたこの都、教…

ダンテ煉獄を行く

地獄を巡り、煉獄を辿ってきたが、以外と言うほかない奴が随分地獄や煉獄にうごめいてるなぁ~ キリスト教でも最高位に属する教皇などもこんなところに放り込まれているんだな~って、改めて驚かされるよ。 人間っていう奴は、権力を持つと何をしでかすか判…

遠野物語の神々

古くは、天武や藤原一族が記紀の作成に当たって、為したような改変や破棄などの作為が為されていない民間の伝承だけに、遠野物語は民俗学的にも貴重な伝承を集め、記したものだと言えよう。 我が国の全国に散らばる民俗、風習の多さは驚くべきものがある。 …

遠野物語拾遺~羽衣伝説~

羽衣伝説は至るところに存在している。 一口に羽衣と言っても飛ぶためのものとは限らない。 竹取物語に様に飛ぶためのものではなく、人間界から離脱するためのものもある。 天界から降りてきた天女が、羽衣を奪われて後の話も各地によって随分と違っている…

遠野物語~座敷童~

柳田國男といえば遠野物語で知らぬ人もないほど有名であるが、あまり有名過ぎて読む人が意外と少ないのかも知れない。 柳田が訪れたころは、山に囲まれた隔絶郷であったろう。 だがこの遠野は民間伝承、すなわち習俗や伝説に満ち満ちた、物書きや、風俗研究…