徒然の書

思い付くままを徒然に

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

崇徳院の怨霊

稀代の色情狂白河院からの続き~~~ この崇徳の霊と西行が雨月物語に登場する。 ちょっと覗いてみよう。 国中を旅する西行が。訪ね巡って心惹かれないところはないと、今度は西国の歌に詠まれ親しんだ旧跡を訪ねたいものと、浪速の入り江を経て、古人が流…

稀代の色情狂白河院

崇徳天皇が退位させられ、乱を起こし、讃岐に流されて、その地で崩御するのだが、様々な経緯からこの崇徳院が怨霊となって祟る伝説は夙に有名である。 この崇徳の怨霊の強烈さは将門の怨霊に勝るとも劣らない。 この崇徳の不運は曾祖父に当たる白河院が稀代…

仏教と儒教

最近面白い本に出合った。 儒教における宗教的な面について述べたものであるのだが・・・・・ 輪廻転生と先祖の供養 我が国の仏教は釈迦の説いた仏教とは全く違ったものになってしまっている様である。 我が国の多くの人々は仏教徒ではないにしても、仏教を…

変転する森羅万象~無用の用~

去来抄に次のような言葉があります。 「蕉門に千歳不易の句、一時流行の句と云う有り。これを二つに分かって数え たまえども、その基は一つなり。不易を知らざれば基立ちがたく、流行をわきまえざれ ば風新たならず」 芭蕉が奥の細道を旅して体得したもので…

翻訳って何だろう・・・・

世界の十大文学などと著名な作者のものが並んでいるが、何を基準にしているのだろうと思う事が度々ある。 世界の様々な言葉で書かれた文学を、その言葉を読みこなせる人が読んで初めて、その文学を評することが出来るのだが・・・・・ 翻訳されたものを読ん…

徒然なるままに・・・・・

取りとめのない話を次から次へと綴っていくと行先は何処へたどり着くのであろうか。 何処へたどり着くのか、今は全く予想もできない。 しりとりの様に、出てきた言葉から話を辿っていくと・・・・・ 神曲地獄の第二の谷へ下りると、愛欲にふけった者たちの魂…

エディプスコンプレックスとギリシャ神話

エディプス情況 辞書を手繰ってみると、精神分析上の用語として使われることが多く、 親母複合、息子が母親に対して無意識に抱く性的な思慕、を意味する。 ギリシャ神話に関心のない人でもこの用語については知っているという人も多い。 精神分析学者のフロ…

人間の感情

妬み、嫉み 羨望・・・ 裏切り この世で、未だ過ってこの感情を抱いたことはないと、言い切れる人はまずいないだろう。 人間様の心に湧き上がる様々な感情あるいは心の動き・・・・これほど複雑なものはなかろう。 妬み、嫉み、いわゆる嫉妬は、裏切りと共…

初詣余話

お正月は初詣と称して、神社仏閣へ出掛けた人も多いだろう。 天照であったり、八幡であったり、天神であったり、はたまた縁結びの神であったり・・・・・ 釈迦であったり、阿弥陀であったり、薬師であったり・・・・・・ 何かしら願い事をしてくるのだろう…