徒然の書

思い付くままを徒然に

電力使用量の算出方法の魔術

 
最近東京電力が電力使用量に関して算定の方法を変更した。
問い合わせてみると使用量のKWH以下、即ち小数点以下は四捨五入するという。
従来の方法で、何の支障もないのだが、このメータの読み取り方で使用数量にKWH以下つまり小数点以下に四捨五入を持ち込んできた。
ガスメータや水道メータの計量では少数点以下は使用料算定には使用していない。
小数点以下は考慮しなくても当月使用量に算入され無くても翌月に加算されるから供給側も、使用者側も何の問題もない。
 
だが東京電力の様に使用量の小数点以下を四捨五入すると供給側の有利になることは歴然としている。
四捨五入はゼロを含めて考えると五対五になり優劣はないように見えるが、使用量を算定するときは供給側がとても有利になる。
四捨五入は一見公平に見えるが場合によっては公平にはならない場合がる。
数字の魔術である。
0を考える必要のない場合には明らかに差が出てくる、数字の魔術はとても怖い。
この様な数字の魔術を使うとは何とも姑息な手段を講じたものだ。
何十万軒もの契約数にすべて適用すると、膨大な不当利得の発生する可能性がある。
使用しない電力料金を払わされる確率が高いいことに気付くべきである。
 
 
四捨五入のからくりを記してみよう。
 
端数によって、次の様なのように処理が行われている。
0…変わらず。端数はないので「切り捨て」も「切り上げ」も同じ数となる。
  端数が0なら何の操作も必要ないので問題外。     
1…切り捨て    使用者有利
2…切り捨て    使用者有利
3…切り捨て    使用者有利
4…切り捨て    使用者有利
 
5…切り上げ  供給者有利
6…切り上げ    供給者有利
7…切り上げ    供給者有利       
8…切り上げ    供給者有利
9…切り上げ    供給者有利
 
端数が1桁しかない場合、上のように「変わらず」が10%、切り捨て(使用者有利)が40%、切り上げ(使用者不利)が50%
率は同じと思われがちだがが、実は、若干ではあるが数が増える(切り上げられる)傾向が現れる事は明らか。
 
上記のように数字の魔術を利用した増収を目論んでいることは明らか。
電力使用者は最大500WH/月の料金を余分に払わされることになる。
使用者が有利になる場合は最大400WH/月分が得するが、使用者が有利になる確率は4対5であることは上記からも明らかであろう。
東京電力の契約件数を考慮すると膨大な増収になることは明らかなように思う。
従来通りの計量方法で何の不都合もないにかかわらず、何故変更したのかを考えてみるとこの様なからくりがあった。
500WHしか使わない電力を1KWHにすり替えるのが四捨五入の魔術。
何とも恐ろしいことをするものっだと思う。
国民の代表だという政治屋が、また官僚がこのような企業の横暴を許すとは、日本もいよいよ沈没の時が近づいてきたようだ。
主婦が一円、二円の安さを求めて買い物をするのだが、電力使用量の算出に四捨五入などと一見公平に見える数字の魔術で、使用しない電気料金を払わされること気付いているだろうか?
この考え方、間違いだろうか?
 四捨五入の根拠如何を東京電力に問い合わせても、供給約款に従っていますというだけで、詳しい説明は全くない。
大企業に懐柔された国民の立場を考えない、政治屋や官僚どもの横暴は目に余る。
 
 
 
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