徒然の書

思い付くままを徒然に

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

諸子百家 その五

荘子の思想 その壱 論語や荀子はそれぞれ学而篇、勧学篇で学問の重要性を説いている。 しかし道家はこれとは全く逆の教えを説いている。 この道家は老荘に代表される道教思想は文明化に対する鋭い見方がある。 社会に恩恵をもたらしたとされる文明こそが、人…

諸子百家 その四

人を信ずれば、人に制せらる。 人間不信の哲学が韓非の思想の中枢である。 政は仁、義などと言う曖昧な主観的ものではなく、法、刑罰と言う客観的なものをによるべきであると考えた。 法治による政は血縁の親疎、あるいは身分の貴賤等々に関係なく、すべて法…

韓非とマキャベリ

韓非とマキャベリ 歴史は変化するという史観、それに伴う政治の変革は不可欠だという思想。 それまでの儒教の世界の思想を根底から覆し、歴史の変化に進歩の概念を持ち込み、政治変革をもたらし、新しい秩序を作り上げた政治学者と謂えよう。 韓非なるもの、…

諸子百家 その参

韓非子は戦国末期の人物で、彼の書いた著書を始皇帝が読んで、彼に会えれば死んでもいいとまで言わせた男。 当時の儒教は上流階級の人物によって読まれたものであるが、彼らにとっては韓非の思想は理解できなかったであろう。 彼らが韓非を理解したのは全く…