徒然の書

思い付くままを徒然に

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

諸子百家 その弐

荀子は儒家の部類に入るのだが、孔子や孟子の様に、彼らの言う天等と言うものを全く問題にしていなかった。 天に人格神的な性格は全く認めていない。 堯瞬から文王へと渡った周以来の天が人間を支配し、それが天命となって、人間共に降されるという思想は荀…

諸子百家

中国の黎明期、伝説の黄帝からかの尭舜禹の王朝を経て、殷の紂王を滅ぼし、新たな王朝を立てたのが周である。 この周王朝も時がたつにつれて、異民族の攻勢に合い、封建諸侯との折り合いも悪化し、内部矛盾が強まってくる。 異民族の犬戎の侵攻で、周王が殺…

孔子の人間像

人知らずして慍水・・・学而篇 この冒頭の一文は孔子が己自身について語ったものと言うことが出来るのではなかろうか、という人もいる。 この一文を冒頭に持ってきた弟子たちの才の優れた様子が手に取るようにわか この一篇の最後の章、十六章には人の己を知…