徒然の書

思い付くままを徒然に

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

太平記の世界 その四

太平記は序文から天皇の帝徳を問題にしている。 帝は君主としての徳を失い、下々は臣下の礼を失っていた。 太平記が天皇と武臣の二極を塾にして構成されている以上、天皇が武臣を滅ぼして、天皇の親政を目論んだ後醍醐は天皇の徳を有するものとは言えない。 …

多摩御陵

黄色く色づいた甲州街道の銀杏並木が延々と続いている光景は実に美しい。 その中に多摩御陵の文字が見えて、何故かちょっと寄ってみたくなった。 以前一度、来たことはあるのだが、何時の頃だったかははっきりとは思いだせない。 恐らく、学生の頃だったよう…

六地蔵

今では田舎道とは言ってももう見る事もなくなったのであろうが、もう随分昔彼方此方の石仏を撮り歩いた頃、村の入り口などに六地蔵や村の辻に佇む地蔵尊を見ることが出来た。 六道のそれぞれにあって衆生を救済するという六体の地蔵菩薩。 六道思想の発達に…

太平記の世界 その参

太平記は全四十巻になるというが、書き継がれながら義満の頃に、その政治体制の下で室町幕府の創成以来のものとしてできあがったものであろう。 恐らく室町幕府の正史としての扱われた。 この太平記は至る所で平家物語を踏まえているところが見える。 太平…

高幡不動境内

高幡不動尊七五三の日に・・・・ 菊まつりの真っ最中菊を撮りながら、・・・・ この前来たのはもう十年以上も前になるだろう。 高幡不動真言宗智山派別格本山。 京都智積院を総本山とする関東屈指の古刹であり、高幡不動として広く知られているが、関東三大…