徒然の書

思い付くままを徒然に

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

トロイア戦争

つい最近、トロイと題する映画を見た。 トロイとギリシャの戦いの映画は過去沢山製作されているのだろうが、神話の解釈とか映画的面白さを出すために様々な工夫が凝らされるのだが、イリアスとは随分と違うところもある。 トロイア戦争については、ホメロス…

魏志倭人伝で思う事~その参 終章~

現代の史学者などは記紀は嘘ばかりではないとは言っているがそれは当たり前のことで、編纂事業に携わった者や天皇家にとって、不都合でない、どうでもいいことは、無理に虚偽を書く必要も無いのだから、その様な部分については偽りを書く必要も無いであろう…

様々な創生神話

数千年前の世の創世について書かれたものは、旧約聖書以外殆ど史料と言うほどのものはない。 この旧約聖書にしても同時代的に書かれたものではなく、何千年も後になって書かれた創作物に過ぎない。 世に様々な創世神話があるが、それぞれに趣向を凝らした面…

魏志倭人伝で思う事 その弐

珍寿の記述は単なる資料による記述でしかなかっただろうから、所要日数などは単なる目安でしかなかろう。 全く新たな史料が現れるか、考古学的な事実によって,確実に証明できるのでなければ、異説、通説などといったところで、子供の喧嘩と全く変わりはな…

日本の伝説

遠野物語で夙に有名な柳田國男がその著書日本の伝説の中で、日本は伝説の驚くほど多い国であると言っている。 色々伝説めいたものは小さなころより聞いてはいるがそれほど多いとは思ってはいなかった。 以前はそれをよく覚えていて話して聞かせるものも、何…

魏志倭人伝で思う事 ~その壱~

我が国の記紀は勿論の事、中国の史書と言われるものでも、偏向が至る所に現れて、その虚実をどの様に見極めればよいのか判断は難しい。 陳寿が書いたと言われる、魏書、蜀書、呉書、の三国志、陳寿が一から書き記したものではない。 それぞれの先行する史書…

電力使用量の算出方法の魔術

最近東京電力が電力使用量に関して算定の方法を変更した。 問い合わせてみると使用量のKWH以下、即ち小数点以下は四捨五入するという。 従来の方法で、何の支障もないのだが、このメータの読み取り方で使用数量にKWH以下つまり小数点以下に四捨五入を…

旧約聖書の物語 つづき

前回よりの続き・・・ 紀元前九百年代には、ダビデは両王国の中心に位置するエルサレムを拠点にペリシテ人らを退け、統一したイスラエル王国を築いた。 ダビデがイスラエルの王になるまでの話は、古代の出来の悪い物語サムエル記に書かれている。 我が国の古…

旧約聖書の物語

出所の確かでない史料や口述による史料などから編纂された古代の記録は、あらたな史料をが発見されるか、考古学などで補われた資料によって検証されたもの以外は凡そ信頼できる史実としたは通用しない。 とは言っても、イスラエルについては考古学的にも古…

米の異常

先日贈答用のコメのセットを頂戴した。 コシヒカリの詰め合わせだと書かれている。 何気なく外装を取り除いてみると透明なビニール袋に入って中身が見える。 表示を見ると各地産のコシヒカリが表示されていた。 コシヒカリは何処で採れてもうまいという先入…

プランの航海~ケルトの古伝承~

インド・ヨロッパ語族共通の古代神話は独自に発達しながら進化した。 ケルト人の幻想的な神話は地中海民族の合理的な神話とは共通点を見出すことは出来ない特異性を持っている。 ギリシャ人の神話を特徴づけているのは神々の社会は階層化されており、ゼウス…