写真における縦横比:アスペクト比
若い頃は、アルミバッグに中判カメラと交換レンズ4,5本を入れて10k以上のものを平気で背負っていたが、もうこの頃はボディー二台にレンズ三本入れるともうダメ・・・・・
撮像素子のサイズが決まっているのにどうするのだろうと思っていたら、JPEG設定の時はカメラが勝手に指定サイズにトリミングして記録保存するらしい。
RAW撮影の場合はRAW画面に区画線を入れて出てくるらしい。
従って、ファインダーを覗いた時より短辺がカットされるということの様だ。
故にファインダーを覗いたときと違った印象の写真になってしまう。
再記すると、このミラーレスのアスペクト比は4:3。
従って、3:2に設定変更すると短辺の上下がカットされることになる。
設定を変更したカメラで撮るときはよほど注意しないと、思わぬ失策をすることがある。
この思わぬ失策はフィルムカメラの頃、よくできたと四つ切に伸ばしたところ、全く違った印象の写真になってがっかりした経験のある人は多かろう。
撮影フィルムと四つ切用紙のアスペクト比が違うことが原因で、端が蹴られたためである。
それを防ぐには、好みに従ってトリミングした見本を付けて、プロラボへ伸ばしを依頼する以外になかった。
シネマスコープの映画をテレビで見ると上下が切れて小さな画面になってしまう。
あまり好きな比率とは言えない。
この数値の比率は様々な処で吾らの前に現れてくる。
一番よく知られている黄金比。
一番美しいとされる比率である。
1:1.618または、0.618:1の比率で、この比率は様々なものに利用されている。
クレジットカードやはがき、あるいは名刺など、身辺にあるカードなども黄金比になっているものは多い。
余り耳慣れない数列にフィボナッチ数列と言うのがある。
確か、1、1から始まって、順に前の二つの数字の和を作ることで得られる数列。即ち、1、1、2、3、5、8、13、21、・・・・と延々と続く。
これがフィナボッチ数列と言われるもので、1/1、1/2、2/3、3/5、5/8、8/13、13/21、・・・のように、隣合わせの数字を分数にしていくと、例えば8/13=0.615・・・13/21=0.619・・・、21/34=0.617・・・、34/55=0.618・・・の様に次第に黄金比に近づいていく不思議な数列もある。
写真などで例えれば、卒業記念の集合写真や新入社員の集合写真などの比率がこれに近いとされるのも安定感を重視するための比率として用いられるのであろう。
この言葉は初めて接するのだが、様々な用紙については、下記の用紙については何度もサイズを計測したことがある。
その比率を調べてみると・・・・・
L判 89 x 127 1 : 1.43
はがき 100 x 148 1 : 1.48
2L判 127 x 178 1: 1.4
グランド 127 x 210 1 : 1.65
六切 203 x 254 1 : 1.25
A4 210 x 297 1: 1.41
四切 254 x 305 1 : 1.2
ワイド四切 54 x365 1 : 1.44
A3 ノビ 329x 483 1 : 1.47
A2 420 x 597 1: 1.41
この様に並べてみると美しい写真として、黄金比率に一番近い安定感のあるのは集合写真のグランドと言うことになる。
今回入手したミラーレスの撮像素子は4:3だが、このサイズは感覚的にあまり好みではないので、プリントするときはトリミングして使うことになるのだろう。
入手してからもう随分になるのだが、まだ撮影していないので、ノイズやその他の解像力などは不明である。
おまけにレンズ口径は小さく、フランジバックが短いとボケ味がどうなるか・・・
やはり、大切なものを撮るときはハイクラスのものを使うことになるのだろう。
だが、是にも素子のごみの汚れに信用が置けず、なかなかデジタルは問題が多い。
(本ブログの全ての写真は著作権を留保。無断使用・転用・転載・複製を禁ず。)
--------------------------------------------