徒然の書

思い付くままを徒然に

2018-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスの頃に思う・・・・

サンタを模して作られた大輪菊の厚物でとてもよく出来ている、高幡不動尊の菊まつりに飾られていた。 よくもまあ~綺麗に作ったものだと感心しながら撮っておいたのだが・・・・・ サンタならクリスマスの時期に出してやろうと、・・・・ 我が学生の頃は我…

命長ければ、恥多し

この言葉を知っている人の多くはおそらく徒然草を呼んで得た言葉として頭に刻んでいるのであろう。 だが実際は、兼好が荘子の天地篇に書かれた言葉を引用したに過ぎない。 荘子の天地篇に「男子則懼多、富則多事、寿則多辱、」という言葉がある。 長生きすれ…

人間の心

人間の心ほど不可思議なものはなかろう。 心の持ちよう一つで、人生愉しくもなり、鬱陶しくも成る。 人間の心は、外界の様々な現象に応じて、常に変化している。 心の姿や形はかくあるべきものという、基準があるわけではない。 心の働きが有るとすれば外界に…

薔薇~牝雞無晨~

バラ園を回っている度に思い起こすのは、このきれいな薔薇の花を冠した戦争が、ちょうど30年も続いたという人間の権力欲が、多くの人々を苦しめてきた歴史である。 人間という生き物は絶えず争っていないと気が済まないらしく、関係のない弱い民を犠牲にし…

日本の菊

重陽の節句で菊が飾られる、菊の歴史は平安の頃に我が国に入ってきて以来、菊は常に親しまれてきた。 菊は食用とも成るが、特に古来から親しまれてきたのは長寿の力があると考えられてきたからであろう。 古来から我が国では、現今のように長寿を邪魔にする…

森の中のせせらぎ ~水の流れの様に~

深山幽谷とまではいかなくても、深い森を思わせる緑のなかに清らかなせせらぎがあった。 どのようなせせらぎであっても、水の流れの音を聞き、流れる様を見ていると、なぜか心が和んでくる。 この清らかな、水の流れを見ていると、遙か遠い子供の頃を思い出…

古典の研究から学び取れるもの

温故知新という言葉がある。 これはとても大切なことであるが、我が国の現状を見ると、悪い面ばかりを尋ね歩きそれを真似ているような気がしてならない。 しかし一方では、心ある人は過去の優れた人物に範を採ろうとしている事もまた事実であろう。 現代は中…

人間という生き物の薄汚さ

長い間人間をやっていると、その生き物の薄汚さが、あまりにも多く目にし、体験することになる。 日本という国を治めている人間は、何事も世にあるものはすべて使い捨てとばかりに、人間という生き物も長い間生きているものは使い捨てにされている。 昔は人…

ひまわり

単純明快、思考能力ゼロ 日曜日比較的早い時間に公園へ撮影に行ったとき、知人に会って、幸いに学校の校庭に入ることが出来た。 いろんな花々が植えられていたが、前夜の強い雨で花々は踏みにじられて仕舞ったようだ。ほとんど撮れるようなものもなかったが…

写真って何だ

今朝方は結構強烈な雨が降ったようだ。 外気が冷たそうなので何気なく、カメラを手にして、散策を決め込んだが、花々に付いた雨滴が美しく花を飾っていた 絵画だとその景色を見たとき、己がどのように描きたいのかそのイメージがどんどん膨らんで頭の中いっ…

修己治人~己を修して人を治める~

戦前、どこの小学校にも二宮尊徳の銅像が建っていた。 薪を背負って、本を片手に、寸暇を惜しんで、本を読んでいたのだろう。 明治に出版された日本人による英文の本が何冊かある。 新渡戸の武士道、岡倉天心の茶の本、そして内村鑑三の代表的日本人である…

暑い夏

暑い夏がやってきた。子供の頃は夏の暑い時期ほとんどの時間、海で過ごしたから夏の暑さなど感じる事もなかったが、年を経るとこの夏の暑さが大敵のようである。 人間という生き物、赤系の暖色を見ると暑さが倍増し、青系の色を見ると涼しさを感じるという…

生産性が低いと言われるが

上杉鷹山の経営理念を読んでいると、日本人の労働というものに対する考え方が、アメリカ流の労働とは全く違っていることにずいぶんと奇異な感じがする。 鷹山の頭の緻密さには驚かされるが、彼の考えは藩の民が潤うことを第一の目標にしていることに趣旨が一…

ものを大切にすると・・・・・

育った時代は今のように、ものが豊富でもの余り、飽食の時代とは違って、物もなく食い物もない時代であった。 古代から我が国の百姓は絞り続けられてきたが、昭和の戦争の時期から、百姓の態度が一変した。 それはそうだろう、どこにも食い物はなく、一般の…

老荘と淮南子から学ぶ

私という生き物が生まれるまでに、この天地は途方もない無限の時間を経過している。 私が死んでしまった後でもこの時間の経過は無限に続いていく。 この様に考えると、人間という生き物は無限に続く時間の経過のただの一点に過ぎない。 この人間のわずか数十年…

楽しきかな人生、男児の本懐

便是人間好時節(無門関) すなわち是れ人間の好時節 この言葉は、中国宋代の僧、趙州和尚と師の南泉禅師の問答の語いに対する無門の評としてかかれているもの。 無門慧海禅師の頌の一節である。 その問答とは 趙州が問う、如何なるか是れ道、南泉曰く、平…

満開桜の潔さ

初夏のような陽気に、桜も驚いたことだろう。 いずこの桜も一気に満開になっている。 桜に限らず花々は、一気に満開になるよりも徐々に満開に近づいた方が趣がある。 満開になってしまえば後は散るのを待つばかり。 桜はまだ散る風情に趣を残しているけれど、…

十七条憲法九条の意味

十七条憲法は聖徳太子の作だとか、違うとかの議論は何の意味もない。 聖徳太子と無関係であったとしても、憲法の持つ価値が低下するなどということはありえない。 古の国の制度を範として取入れたけれど、その国では、既にその制度を捨て去ってるにも拘らず…

人生の楽しみは晩年から

宋代に淅江総督と言うから役人であろう人物がいた、名を蘇軾と言う。 宋代の第一級の詩人であったようである。 王安石の時代で彼の法に反対したために地方に飛ばされていたが、朝廷の政に反対の詩をつくり誹謗したかどで逮捕されたりもした、 彼の作った詩…

太郎冠者

ツバキ類はヤブツバキやユキツバキから直接由来した品種だけでなく,起源のよくわからないものや雑種起源の種も分化している。子房に毛のあるワビスケ群は30余種あるが,これらは太郎冠者に起源をもつ実生品種と考えられている。しかし,太郎冠者自身の来歴…

自然の摂理

今年の自然の空模様、天候の具合は、気圧配置は例年になく異常な姿を辿っている。 この後もこの姿が続くとすれば、植物の世界も随分と変化させられることだろう。 花を咲かせたと持ったら、雪がちらつき、埋もれてしまっては果実を、即ち子孫を残す事さえも…

黄色は冬の花色

冬に咲く花木の花色は黄色が多い。 先の雪にもめげず、すっきりと晴れ渡った青空に黄色い花が満開であった。 蝋梅と素心と満月とこの蝋梅の林どれほどあるのだろう。 その周りはすべてのものが黄色に染まった様だ。 疾風に勁草を知るという言葉がある。 後漢…

寒牡丹

所謂寒牡丹と冬牡丹は同じ様に冬の寒さの中で花を咲かせる牡丹ではあるが、正確にはその作りは全く違っているらしい。 一方は春咲種の牡丹と言う植物を完全に騙して、花を咲かせる人間のエゴが見え隠れする。 他の一方はこれも騙す事には変わりないが、二期…