徒然の書

思い付くままを徒然に

2019-01-01から1年間の記事一覧

さざんか

山茶花、この安物のさざんかは町中にあふれている。 公園樹に、生け垣に街角の空間に・・・・ 蕾をいっぱいに付けて次々の花開くのであるが、ツバキの様に潔さがない。 萎れてしまった花びらが、いつまでも木々にへばりついて見苦しいことおびただしい。 花…

美しいということ

人は春には桜を見、秋には紅葉を見て美しいという。 近くは隣家の花壇に植えられた小さな花々、庭の片隅に結実した万両の赤い実を見て美しいという。 ただ姿が整ったもは美しく、歪に歪んだものは美しいとは言わない。 人はこの姿を美しいとは言わない。 だ…

稚拙な日本語翻訳

読むたびに思うことであるが、学術書の日本語翻訳の稚拙さにはほとほと愛想が尽きる。 一つの文節で主語が何かわからないような、あるいは主語に類するものが二つも三つも出てくる様な、不可解な日本語になるものも多く見かける。 句読点で句切り続け、全体…

庭の灯篭

一口に庭といっても、作られる意義や目的によってさまざまな庭ができ上る。 いくらか傾きかけた、ごく小さな庭に灯篭が風情を添えている。 茶室の庭ででもあるのだろうか。 今は千利休が言い出した草庵茶室などというもの流行らないのだろ。 古の茶道は荒壁…

ロサ ルゴサ ~ハマナス~

あまり聞き慣れない言葉。 でも、ハマナスというとピンと来る人も居るかも知れない。 そう、原種バラの一つ。 我が国ではハマナスの和名で親しんでいる人も多い。 知床の岬にハマナスの咲く頃~ 聞いたことがあるような、ないような~ あの頃ハマナスってど…

韓非の如く人間不信

人類が増えすぎると神の英知によって、淘汰の作用が起こる。 古代からそのようにいう宗教もあります。 先の大戦から一世紀になろうとする今、その淘汰の時期が来ているのでしょうか。 アメリカと言う戦争の好きな国によって、随分と人類も減らされたようだけ…

ぼたん

美しい花を人間の女性の美に例えたのか、いずれかは知らないが、そしてこんな事を何時誰が言い出したのか、生薬の使い方を示したものであるというひともいるが、いずれにしても人間ていう生き物は例えることが好きな様である。 美しいものは美しいのではある…

権兵衛

早春から咲き始めた色んな花が咲いては消えていき、春爛漫の頃ソメイヨシノが咲いて真打ち登場の感があったが、その桜の姿ももう見る影もない。 花も人間も同じで、老子が言うように功遂げ身退くは天の道なり、と言うように桜も美しく咲いて人間という生き物…

ハナミズキの追憶

今街路樹などでよく見かけるハナミズキが小さな花を咲かせ始めた。 日本における植栽は、1912年に当時の東京市長が、アメリカ合衆国ワシントンD.C.へソメイヨシノを贈ったその返礼として贈られたのが最初、1915年のことであったらしい。 日比谷公園、小…

花見の移り変わり

この頃は、さくらの花見で大騒ぎすることもなくなったのか、花見のための場所取りなどと言うこともあまり耳に入ってこなくなったような気がする。 それもこの頃は、のんびりと花見を楽しむ余裕がなくなった、そんな時代になったのか。 それとも楽しむことが…

薄墨桜

淡墨桜と呼ばれる桜は、岐阜県の淡墨公園にある一本桜をさしていう。 樹齢1500年とも1400年ともあるいはそれ以上とも言われる、年月を生き続けているエドヒガンの古木である。 日本五大桜または三大巨桜のひとつ。 国の天然記念物である。 もうこれほどの…

医療薬剤関係の伏魔殿

健康保険制度が日本人の長寿の原因の一つではあるが、今の日本は長寿だと、喜んでばかりいる訳にはいかない国になっている。 院外調剤の処方箋を医師が発行すると、その処方箋に随った薬剤を調剤してくれるが、医師がその処方箋の薬剤の数量をを間違えて記し…