徒然の書

思い付くままを徒然に

日本の菊




重陽節句で菊が飾られる、菊の歴史は平安の頃に我が国に入ってきて以来、菊は常に親しまれてきた。
菊は食用とも成るが、特に古来から親しまれてきたのは長寿の力があると考えられてきたからであろう。
古来から我が国では、現今のように長寿を邪魔にするよう薄情な世の中ではなかった。
尤も、古来希なり、などというほど昔は長々と生きていた人も少なかったから、大切に祝ってくれたのであろうが、現今のように古来希なりよりもそれから更に十年、二十年の長寿は国にとっても、若い人にとっても迷惑に感じている、その表れが姥捨て、年寄りいじめの態度となって現れて居るのであろう。
老人を粗末にする、国で敬老の日などと、さも老人を大切にしてるような日をもうけて、老人を出汁にして休日をつくるなどは甚だ迷惑である。
それはそれとして、江戸に入ると菊の栽培の特に盛んになり様々な菊が作り出されている。
よく耳にする江戸菊は江戸時代から明治時代に東京で流行したキクで,開花後花弁がいろいろな型に変化するので,別名抱え菊,狂い菊ともいわれる面白い菊の姿を見せてくれる。
その他よく耳にするのは、いわゆる古典菊と呼ばれる肥後菊,伊勢菊,嵯峨菊,丁子菊などであるが、我にはどれがどれだか区別することは難しい。
もうしばらくすると大輪菊の展示会があちこちで開かれるが、旧態依然としたあの花を支える渦巻き状の輪が我には美観を損ねているように思えて成らない。
一文字菊などは紙の平らなお盆にのっているようで、その美しさも半減という処だろう。
あれがなければ花もどれほどすっきりと美しく見えることか・・・・
 



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