徒然の書

思い付くままを徒然に

雑感

雑感

ただの文庫本といえども、7~800もする。しかもただの大衆小説が~

吾が学生の頃文庫本といえば岩波文庫だった。

そのころの岩波文庫は確か70円だったような記憶がある。

その前はもっと安かった。

大学の学問の専門書でさえ100円代のものがあったくらいであるから安かった。

古書といってもいろんなタイプがある。

専門書から文庫本に至るまで。

専門書以外、娯楽物の小説文庫本などは一度読んでしまえば、ほとんどの人は二度とは読まない。

われ等は異常中の異常なのだろう同じ本を十回も読む馬鹿はそうはたとはいなかろう。

所詮は古本屋へ持っていくのだが、ほとんどが買いたたかれて持ち込む際の交通費にもならなかろう。

ところが店頭に並ぶ比較的新しいものは店頭に並ぶときは、新品の7~8割ぐらいの価格で並ぶ。

一度人の手に渡った手あかのついた文庫本など、とてもそんな高額な値をつけられては買う気は起きない。

何年か前までは比較的安価であったが、ある時点から二割も上乗せした価格になった。

よくよく観察していると、それらの本はほとんどだれも手を付けない様に見える。

買い手は所詮は100円本に集中してしまう結果になった。

面白いのは厚表紙の本が先に出て、それが文庫本になるのだが、文庫化がほとんど確実な本を千数百円もする厚表紙の本を買うものは少なかろう。

それでも文庫本は半値近いとはいえ、二日で読み切ってしまう本に7~8百円も出そうというものは少ないのではと思う。

図書館の貸し出し状況を見ると200人待ち300人待ちなどという人気本はざらにある。

借り受けられるのは一人二週間だから、己の番になるまでには何年かかるだろうって考えてしまう。

今の日本人それほど活字に植えているとも思えないのだが、出版界は不況だという。

その一方で百万部単位の売れ行きのものもあるというのだから解らない。

尤も図書館の制度にも問題はある。

予約申し込み者の受け取り猶予期間が通知があってから二週間、借り出してから返却まで二週間、計一人が独占するのは一か月と言う事になる。

予約待ちが数百人などという異常事態も当然その結果という事になるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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