徒然の書

思い付くままを徒然に

経済って何なんだ、国の根幹だろう・・・


 
今の世の中、Made  In  Japanの文字を見る事がほとんどなくなった。
日本国中どこへ行っても、Made In Chinaで溢れている。
戦後の日本の様に安かろう悪かろうの、代表の感がある。
これは企業がほとんど海外へ流出した証拠で、それを黙って見過ごした政治屋や官僚共の失態と言わざるを得ないだろう。
それでも、時には日本製と丁寧に書かれた品物を見るとホッとする。
それ程特別表記しなければならない程、国産品に飢えている。
企業は安い人件費を求めて海外へ出て行ったが、利益だけを追求する企業人とすれば無理からぬことで通るのだろうが、国破れて山河だけが残って、後は如何するのだろうと・・・・・
企業が海外へ出たということは、技術も一緒に出て行ったということで、日本で育った優秀な技術も今はもうない。
二千何百年か前、彼の時代と現代では、社会経済の大勢は全く違ってはいるが、彼が見抜いていた様に、人間の諸々の活動の基盤が経済活動にあるということは今も昔も変わりはない。
人間の心がどうであれ、物には物の動いていく法則があると言う。
 
ただ単に、企業の業績だけを勘案して、自国の将来を見限った海外流出はわが国の国力を極限まで低下させている。
それでものうのうとしている政治屋や官僚共の態度を見るにつけはらわたが煮えくり返る思いである。
海外で生産したものを輸入すれば同じ事などと安易に考えた結果だろう。
頭の中が空っぽの政治屋や官僚の考える事はたかが知れている。
海外流出企業の輸入品に高関税をかければいいと思ったのだがそうは問屋が卸さなかった。
中国からクレームを付けられて即ダウン。
日本の政治屋ってバカだねえ~
経済で結果を出すなんて馬鹿なこと言ってる政治屋もいるけど、能書きだけなら誰でも云える。
十年一日何にも変わっちゃいない。
にも拘らず、政治屋共は、九条を改正して、大ぴらに軍隊を持つことを画策する事だけは一生懸命の様だ。
どんなに戦力を充実させたところで我が国には、いざというときに堪えれる資源がない。
これは如何に軍備を充実しても絶対に戦争には勝てないということを示している。
にも拘らず軍隊を持ちたいとは、政治屋の馬鹿さ加減は昭和の時代で懲りたと思っていたのだが・・・・
松根油で飛行機を飛ばそうとした馬鹿がいたことをもう忘れたのだろう。
今の官僚や政治屋で、こんなことを知ってるやつも少なくなったんだろう。
歴史は繰り返すというが、東条の馬鹿がやったことをまたぞろ繰り返そうというのかねぇ~
 
そんな時、海外へ流出した企業は如何する心算なのだろう。
今の無能、無見識な政治屋共に憲法改正を委ねてしまうと、明治憲法より悪くなる可能性は十分に考えられる。
それはさて置き、司馬遷がはるか二千年以上も前に見抜いていた人間の活動と言うものがどんなだったか見てみよう。
貨殖列伝の冒頭でそれを分析している。
日本語訳は敢えて書かないことにした。
読み下し文を読んで、それぞれに読み解していただいた方がそれぞれの受け取り方があって良いのではないかと思う。
 
貨殖列伝には次のように記されている。
農は待ちてこれを食らい、虞ありてこれを出だし、工ありてこれを成し、商ありてこれを通ず。
これ何ぞ政教発徴期会あらんや。
人おのおのその能に任じ、その力を竭くし、以て欲する所を得。
故に物賎きは貴きを徴し、貴きは賎きを徴し、各々その業を勧め、そのことを楽しむこと、水の下きに趨久我如く、日夜休むときなく、召さずしておのずから来たり、求めずして民これを出だす。
あに道の符うところにして、自然の験なるに非ずや。
周書に曰く、農出ださ座れば、その食に乏しく、工出ださざれば、その事に乏しく、商出ださざれば三宝絶え、虞出ださざれば財匱少す。
財匱少なれば三沢辞らけず。
この四者は民の衣食するところの原なり。原大なれば饒かに、原小なれば鮮し。
上は国を富まし、下は家を富ます。
貧富の道、これを奪予する無くして、巧者は余りあり、拙者は足らず。
 
周書の意味は大切なので・・・・
農業がすたれば食糧が不足し、工業が振るわなければ器具が欠乏し、商業が停滞すれば物資の流通が円滑を欠き、山林鉱山業が活動をやめれば原材料が減少する。
原材料が欠乏すれば開発は停滞せざるを得ない。
それ故四つの産業は人間生活の土台である。
 
 
参考文献
史記 六         司馬遷         村山 孚  竹内良雄 共訳                  徳間文庫

                                                    




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