徒然の書

思い付くままを徒然に

徒然に古いことどもを思い起こして~~

随想。

昭和、平成、令和と三代の御代を生きてくるなどとは思ってもみなかったことでございます。

こう長く生きてみて昔の日本といまの日本とはどう違うのかとおっしゃる。

左様、昔はその、もっと人間の血が熱うございましたね。

ま、こうして、文明が発達してまいりますと、何しろあなた、コンピュウターとかいうものを使って、様々な事を瞬時にやってのけてしまうというのですから大したもので。

多少ぼんくらでも、一人前の顔ができる世の中になっているようです。

では今と昔はどの様にちうかとおっしゃる。

何事も安易に出来る世の中になってしまいました様で・・・

その代わりあなた、人間の血が冷えてしまいました。

つまり自分がよければ他人は如何でもいいという~

でもね反対に人間の血が熱くなりすぎてもこまるのでございますよね。

このところの兼ね合いを取ってくれるのが政治というものなのでしょうが。

もうほんの少し前の政治屋の世界の者たちの様な覇気のある人々はいなくなってしまいました、小粒の政治屋ばかりが幅を利かせている様な世の中になってしまってはね。

とは言ってもね、明治の代とて本当に覇気のある政治屋っていうのはたんとはいなかったように思いますがね。

それはそうでしょう、西国の藩の下級武士や足軽連中やあるいは不平不満の塊のような公家が大騒ぎして作り上げた、政治とはなにかも分からずに、大騒ぎして作り上げた政治ですからな。

ほんのちょっと、西欧の視察を行って、見よう見まねで、行っていたんですからね。

きっちりとした信念で、日本という国の事を考えていたもの達は、新しい世が生まれる前に、あの世に旅立ってしまいましたからね。

生きていれば日本という国も随分と様変わりしていただろうがね。

残ったのは滓ばかりではね・・・

昭和の初期の頃に外国の盛大ばかりをうらやみ己の財力を顧みずに、みだりに事を急に起こしたれば、ついに国自体を立ち行かなくしてしまった。

五十年も七十年も生きてきて、昭和の半ばごろの私に比べたら、まるで屁の様な・・・・いやこれはまたげすないいかたですね~

思い起こしてみると、あの頃はまだまだ、人情というものが大らかであったように思うがね。、

女房に先に逝かれてからは、今の住まいの外へ出たことはありません。只々昔の様に年寄りをいたわってくれることのない政治が、あるいはそのほかの所でも、行われているような気がしてまりませんね。

子供の頃のことを考えてみるに、人々にはもっと人情実があったような気がしてなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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