徒然の書

思い付くままを徒然に

裁判官と呼ばれる人々~続~

 
長くなりすぎてけられましたので、二つに割りました。
前の続きとして読んでください。
 
この後を読み進めていくと、世間常識の欠落としか思えない様な判断、証拠の採否についての独断性とうとう、驚天動地の裁判官の独裁が現れてくる。
これが日本の法治の実態である。
優秀な人材などとは言っても、一流大学出身とは言っても、頭脳自体の優秀さを証明するものではない。
ただ単に受験技術に優れていたと言うだけの事で、潜在意識化の能力が1100万ビット/秒程度の頭脳をを持っていると言う訳ではない。
研修所時代に徹底された事実認定の仕方や、証拠の採否に関する常識を後生大事に守っていいるのであるが、感受性の強い重要な時期を隔絶された環境で過ごした者にとっては、それが社会常識とかけ離れていたとしても、正確に見極めることが出来なくなっている。
昔から、裁判は水物とは言われてはいるが、裁判の恐ろしさをまざまざと見せつけられる事件が続く。
世間で裁判は水物と言い慣わされているのは、裁判官を信用していないと言う面、更には裁判官への蔑みさえも含んでいるのかもしれない。
 
法律っていうのはその時その時の社会の情勢にあった解釈をして、初めて生きたものになるのであって、文字面らを機械的に解釈するだけでは生きた法律解釈とは言えないのではないだろうか。
 
人生で一番多感な時期に長い間、次から次へと続く、受験勉強に縛られて、社会における人間の機微、を理解することもなく過ごした人間には、杓子定規なものの考え方しかできないのだろうか・・・・・・
この本に出てくる事例を次々に読んでいくとなぜかその様な気がしてくる。
生きた法律の解釈と言うより、法を恣意的に判断して理る様な気がしてならない。
裁判に現れる事例は、生きて、動き回ってる人間が引き起こす社会事象なのであって、社会的な生臭さを欠いた人間が機械的に判断すると、社会の人々があ然とする様な欠陥を含んだ判断に陥る様なことになる。
翻って、判断したおのれがその当事者であった場合、そのような判断を為されて、納得できるかどうかということである。
 
この本には次のような事例も挙げられている。
これは痴漢扱いされたものが、無罪を勝ち取って、民事で損害賠償を請求した事例である。
朝のラッシュ過ぎの電車で、座っていたものが、気持ち悪くなって一旦車外に出たが収まったので、再び乗り込んで入り口付近に立っていた。
裁判官は原告に質問したと言う・・・
何故外へ出るとき座席に荷物を置いて席を確保していかなかったのか・・・・・
再び乗り込んだとき、何故奥へはいらず入り口付近に立っていたのか・・・・
こんな呆けたことは東京近郊の小学生でも云わない。
 
入り口付近に立ったのは痴漢をするためだと言わんばかりである。
入り口付近に立つと、痴漢予備軍みたいな言い方では、私など何時も痴漢に間違えられてしまうだろう。
痴漢と言われても当然だとの判断なのであろう。
この様な呆けた判断で請求を除けた裁判官もいる。
矢張り社会の実情に疎い、ただただ謹厳実直なだけが取り柄の裁判官・・・・生きた社会の生きた人間同士の関係を裁くに適当と言えるだろうか。
この裁判官、ご丁寧にも、原告側の有利な証人申請をも却下している。
偏見と予断を持ったものと言われても致し方あるまい。
この女子、高校生であるが、過去にも5回も痴漢騒ぎで、示談をして百九十万円もの示談金を手にしている。
下司の勘繰りかも知れないが、どうにでも勘ぐれるような行為を行っている。
また数十万円の示談金などと、ほんの少しでも頭の中を過ぎらなかっただろうか・・・・・・
それが反対に誣告の損害賠償を請求されたのだから慌てたであろう。
幸いにとんでもない裁判官に当たって、計らずも救われた。
この原告、控訴したかどうかは書かれていない。
 
この民事裁判はこの前提となった刑事裁判の無罪を否定したことになる。
問題は、たった一年のあいっだに、真実が曲げられたことにある。
果たしてどちらが真実なのか・・・・・
 
たった一つしかない真実に裁判官は百八十度異なった結論を出したのである。
一つの事実に全く逆の判断、日本の裁判がいかに非常識で、未成熟な裁判官によって行われているか、その実態を明確に指示している。
と本の筆者はこの事例を結んでいる。
 
もうこの後はばかばかしくて書く気にもならないので、興味のある方は是非読んでみられるといい。
 
 
 
参考文献 裁判官が日本を滅ぼす  門田隆将   新潮文庫
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 
 
(本ブログの全ての写真は著作権を留保。無断使用・転用・転載・複製を禁ず。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー