徒然の書

思い付くままを徒然に

人間ってバカな生き物だよね・・・・(前)

人間ってバカな生き物だよね・・・・
喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・・
為政者よ、官僚よ孫子の兵法に学べ
二千数百年前の書であっても、その精神は現代でも生きている。
 
壊滅的な敗戦をして、惨めな姿をさらしたのは、僅か五,六十年ほど前。
あの惨めな姿を知っているものも、殆どが姥捨て山へ放り込まれてしまい、放り込まれただけではなく、搾取さえされている。
 
グラマンの機銃掃射を掻い潜り、B29の焼夷弾を避けて逃げ回った惨めな姿・・・・覚えてる人はもうほとんどいなくなったろう。
あの屋根瓦を貫くカラカラカラっていう機銃弾の音・・・・今思うととてもいい旋律だったような気さえする。
電柱の根元に刺さった不発の焼夷弾・・・・それを叩いて遊んでいた子供の頃、今考えても身の毛がよだつ・・・・・
ぼろぼろの服を着て、地下道や焼け跡にうずくまる小さな子供たち・・・・・
あんな姿を見るともう戦争などしてほしくないと思うよね、真面な人間なら・・・・
そして祈りを込めて平和憲法を作り上げた。
 
政府の行為によって再び戦争の惨禍を蒙りたくないと・・・・・
 
明治以来、薩長の成り上がり者たちが導入したのはプロシア兵学であった。
その兵学で戦い続けて空前絶後の惨敗を喫した日本でまたもや戦の準備をし始めようとする動きがある。
あの戦争の頃は今の執政などはまだ生まれてもいなかったろう。
戦争や敗戦時の悲惨さなど知る由もないだけに、馬鹿な事を思いつく。
あの東条英機の様に・・・・・・
己を知り敵を知れば、戦争など起こそうなどとは思いもつかないだろうに・・・・
自衛などと言う言葉を前面に押し出して、不戦憲法を逃れようとしているが、己の仕掛ける戦争を、侵略戦争などと言う輩は世界のどこを探してもいないよね。
集団自衛、共同自衛…どんな言葉を使おうと戦争の準備に他ならないね。
軍備の拡張を狙っていることに変わりはなかろう。
軍備の拡張は相手に対する恫喝だよね。
恫喝には恫喝を持って報いられるのが戦の常識・・・・・
馬鹿な人間ってそれが分からないんだよね。
我が国ほど外交下手で、恫喝に弱い国も珍しい。
これが内に強く、外に弱い執政や官僚の姿なのである。
内広がりの外窄まり昔の人は良く言った。
日本国憲法前文をなんと考えている。
政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、・・・・そして九条によって国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。と宣言し、規定したのである。
侵略であろうが、自衛であろうが国際紛争に変わりはない。
その国際紛争を武力をもって解決することを我が国は放棄した、武力を使わない国に戦力は必要はない。
如何に外交下手だからと言って、外交交渉を放棄するのは、あの悲惨な太平洋戦争と同じ轍を踏むことになる。
東条英機もバカだったけど、その馬鹿をまねることはないと思がね。
 
国際紛争を解決するのは侵略であろうと自衛であろうと関係はない。
我が国は、戦による、武力による、国際紛争の解決を放棄したのである。
執政どもよ、以て肝に銘ずべし・・・・
 
孫子の教訓に悉く背く形で戦をし、惨敗を重ね幾百万、幾千万の国民を死地に追いやり、その家族に塗炭の苦しみを与えた、あの悲惨な戦争から僅か数十年、また同じ過ちを繰り返そうとする。
 
孫子の兵法に背いた戦いで惨敗を喫して、たかだか数十年で戦争を視野に入れようと言うのか・・・・・
性懲りもなく・・・・・、見下げ果てた思考の持ち主かな・・・・・
 
今の政治屋や官僚共でこの悲惨な戦争の現実を、体験したものはもう居ないであろう・・・・・・
居るとすればあのようなことは、もう二度と体験したくはないと思うであろう。
1954年生まれなど戦後の混乱期さえ知らぬ人間・・・・・
それが臆面もなく、軍備の増強を目論んでいるなど、何をか言わん哉、恐ろしい限りである。
そんな人間に、自衛であろうと侵略であろうと、戦争の悲惨さは分かるはずもない。
 
それを体験したものなら、軍備を増強し、国民を死地に向かわせる様な事を考えることはしないであろう。
それに性懲りもなく、実際の戦争状況の経験も、思考するだけの頭脳もない政治屋や官僚共がまたぞろ共同自衛などと訳の解らぬことを持ち出している。
もっとも、政治屋や官僚共は実際に戦いが起こっても戦争の現場へ行くことはなく、安全な処で、高見の見物位にしか考えていないのだろう。
古の武将は自ら戦場に出向いたが、今の為政者は、己の身の安全を確保して、民草ばかりを戦地に向かわせる。
おのれが死ぬ心配がないから、安易に戦を仕掛けたりする。
己自らが、先頭になって戦場に出なければならないとすれば、戦をするにも躊躇することだろう。
 
前の戦の時よく言われたことだが、我が国では、有力者やその身内には徴兵の赤紙は来ない・・・・
恐らくそれは事実であったろう。
 
だが、アメリカの狂気が引き起こした数々の戦争を見てみるがいい、国民がどれ程の苦しみを味わったのか、考えてみるがいい。
肉体的、精神的に破綻をきたした多くの人々の哀れな姿・・・・・・
人間と言う奴、何時まで経っても性懲りもなく同じことを繰り返そうとする。
戦と言うと、何処にでもしゃしゃり出る、戦争好きのアメリカの狂気に、何も悲惨な目にあった我が国が付き合うことはないだろうに・・・・・・
今の政治屋や、官僚には、国民を蔑にする思考能力はあっても、それ以外のあらゆる事柄に、柔軟な思考のできる、頭の切れる人間がいないことを恐れる。
 
孫子と言う書物に心打たれる部分があったので、ここに紹介しよう。
あの悲惨な太平洋戦争の末期、沖縄に特攻出撃した戦艦大和の艦上で白淵大尉は次のように独白し、祖国の敗戦と自己の死の意味を納得しようとした。
戦艦大和の最後(吉田満)から引用と記されている。
 
「進歩のない者は決して勝たない 負けて目覚めることが最上の道だ 日本は進歩と言うことを軽んじすぎた 私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた 敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか 今目覚めずしていつ救われるか 俺たちはその先導になるのだ 日本の新生にさきがけて散る まさに本望じゃないか」
 
果たして戦後の日本は敗れてどれ程目覚めたであろうか。
孫子の注釈者は結んでいる。
出典 孫子  浅野祐一
 
 
 まさに本望じゃないか・・・・本当に心の底からそう思っていただろうか・・・・・
私には、死に逝かなければならない悔しさが、にじみ出てるような気がするのだが、・・・・・・
 
この若者たちの命を懸けた言葉をどのように受け取る。
これらの若者に限らず、日本が生まれ変わり、新しい国になることを信じて、散っていった若者も数多い。
 
葉隠など読んだこともない、時の為政者や軍部の薄汚い連中によって、葉隠の武士道という言葉だけを持ち出して、皇国のため天皇陛下のため、命を捧げよなどと、純粋な若者たちを洗脳していったのだろう。
 
またぞろ、軍備を拡張しようなどと、性懲りもなく試みている者どもよ、よく聞け。
この若者たちが無為に己の命を散らしたのではない。
己の生きた国が進歩を遂げて戦のない国に、平和な暮らしが出来る様にと祈りながら、己の命を国に捧げたのだと言うことを・・・・
これらの若者たちの純粋な気持ちを、健気な心を疎かにしてはなるまい。
己の命を賭してまで、守ろうとした日本を、軍備を増強して、戦乱に巻き込む芽を生じさせては、彼らに何と詫びる・・・・・
 
続く・・・・・
 
 
 
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