徒然の書

思い付くままを徒然に

重大事実を隠ぺいすると・・・・



この様な災害時に真実が隠され、後になってどんどん事態が深刻になっている事を知って、唖然とする事がもう常識みたいになってしまっている。
今度の事もそれに類するであろう。
建屋が吹っ飛んだり、上階から炎が上がったりして、もまだ使用済み燃料のプールがあることは隠されていた。
随分経ってからそれが明るみに出てきたのは、高濃度の放射能が検出され始めてからである。

専門家も最初の頃に発表された事と現実の事態とのギャップに疑問を感じている人も、心配していた人もいたであろう。
しかし質問された事項についてだけの応答で、あからさまに疑問を呈する人はいない。
しかし、あの原発に最初から携わっていた専門家がいたとすれば、上階にある使用済み燃料のプールもいずれ冷却不能になる事は承知していたのではなかろうか。
ここで一休みして、でも眺めてください。


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当初は建屋内部の図が盛んに説明の材料に使われていたが、上階部分が省かれ、まして、使用済み燃料を保管したプールがある等全く知らされていなかった。
冷却が炉本体で不可能なのは、その装置が破損したというより、発電所内の電源が使用不能に陥っていた状態であったとすれば、そのときすでにプールの冷却も不能になる事は当然知っていた。
然るに、17日になるまでなぜ電源の復旧を急がなかったのか、疑問が残る。
しかも、この使用済み核燃料が冷却不能に陥り核燃料が露出すると、高濃度の放射能が拡散される事も、知っていた。
この事実が全く隠されて、いよいよ漏れ出た放射能の濃度が高くなるに及んで初めて表面に出てきた。
にっちもさっちもゆかなくなって、助けを求めてきた。

警視庁へ、自衛隊へ、さらには消防庁にまで出動要請がなされるに及んで、これはどう理解すればいいのか判断に苦しむ。
己等で事態を収拾する能力もない奴が事態を隠ぺいするのはまるで、餓鬼の仕草と同じではないか。

これで、非難した住民等が被爆によって健康を害すれば、これは明らかに犯罪である。
この様な犯罪は許されるべき事ではない。

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